NEWS RELEASE ニュースリリース
[TVer] 行動経済学に基づく効果的なプロモーション手法に関する 共同研究を慶應義塾大学と開始
株式会社TVer(本社:東京都港区、代表取締役社長:龍宝正峰、以下 当社)は、民放公式テレビ配信サービス「TVer」における効率的なプッシュ通知を使ったプロモーション手法の研究を目的として、慶應義塾大学星野研究室と共同研究を開始します。
見逃し配信自体を"見逃さない"ようにすることは、重要な課題となっています。これを防ぐための一つの手法としてアプリへのプッシュ通知があります。ただし、これを頻繁に送ることや送信するタイミングによっては逆効果になることもあります。
多くのサービスで同様の研究は行われていますが、TVer は「毎週、1話ずつ番組が配信される」という他のサービスとは異なる特徴をもっています。本共同研究では、どのようなプッシュ通知が効果的で、ユーザーが見逃すことがないかを分析することを目的とします。
■背景
視聴者にとって、地上波の一連の番組を見逃してしまうことは大きなストレスであり、それ以降の継続視聴が困難になる可能性があります。TVerの見逃し配信は、このような視聴者がTVerでキャッチアップして再び地上波に戻るのを手助けするという役割を担っています。これは各放送局への送客を意味し、当社が提供するサービスの重要な価値のひとつです。したがって、プッシュ通知を改善することで、TVer上の見逃し配信を見逃すことを防げれば、視聴者のみならず放送局の事業にも貢献することができると考えます。
■研究概要
本課題に対して、一つの施策として「プッシュ通知」という機能があります。プッシュ通知によるユーザーコミュニケーションは、各サービス/業態ごとに異なっており、最適な方法というものはありません。そこで TVerでは蓄積した視聴データや行動データ、それに基づくプッシュ通知を実施し、その結果を元に統計・機械学習を活用し、最適な文言・タイミング・頻度など、行動経済学を専門とした企業データの分析に多く取り組んでいる、慶應義塾大学星野研究室と共同研究を行います。
■慶應義塾大学経済学部 星野崇宏教授 プロフィール
2004年3月東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)、博士(経済学)。
情報・システム研究機構統計数理研究所、東京大学教養学部、名古屋大学大学院経済学研究科などをへて、慶應義塾大学経済学部教授、シカゴ大学客員研究員、ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院客員研究員などを歴任。行動経済学会会長。マーケティング・サイエンス学会理事。政府のEBPMの委員を務めるとともにさまざまなテック企業の技術顧問として指導に当たる。